今の時期、台風による影響で避難所が開設されることもありますよね?
防災バッグを作る時には、こういった一泊から数泊分を考えて作っていく必要があります。
大事なことはどういった被災をして、家に戻れる保証があるのかどうかをどこまで想像できるかどうかだと思います。
では避難する上でまずは一番簡単な
「一泊分」の荷物を考えてきましょう。
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避難場所に移動する
車で移動できるのであれば好きなだけ持っていけばいいと思うので、今回はあくまで徒歩での移動だと仮定します。
なお今現在、台風による避難所開設が現実的だと思うので、その想定で組んでみましょう。
想像してください、外は台風による大雨、
警戒レベル3(高齢者等避難)の情報が入った場合、高齢者などの移動に時間がかかる人達を中心に、迅速に避難を始める必要があります。
その他危険性のある方は、警戒レベル4(避難指示)で避難を開始。
そして警戒レベル5(緊急安全確保)が発動される前に避難してください。
実質、暴風雨真っ最中や河川氾濫してから避難は困難でしょう。ようするに5が出たら手遅れです。
国土交通省 気象庁 防災気象情報と警戒レベルとの対応について
そんな中で、必要になるものは何でしょうか?
体の上から順に紹介します。
ヘルメット、ヘッドライト
雨のみの場合はヘルメットまで必要無いかもしれませんが、暴風となるとヘルメットは有ったほうが良いです。
何かの破片が飛んできたり、樹木の枝が当たって怪我をしたという報道が多いように感じます。
(そういえば折り畳みヘルメットって隙間から水漏れしないのかな??)
なおこういった防災ヘルメットを持っていない人は自転車用のヘルメットでも良いと思います。
とりあえずの目的は頭を守ることなので、応用、機転を利かせることも防災力です。
こういったことを書くと、
「防災ヘルメットと自転車用のヘルメットは構造が違うから~」の人が出てくると思いますが、在りもので何とかすることは大事なことです。
地震が起きたら「手に持っているバッグで頭を守りなさい!」結局はこういうことです。
自転車ヘルメットは推奨ではありません、無いよりは有ったほうが良いという考えのもとお使いください。
↓↓我が家が買った子供用ヘルメット↓↓
併せて装備したいのがヘッドライトです。
ヘッドライトは両手を開けることが出来るため、お子さんや両親の手をつないで歩いたり、転びそうになったときに咄嗟に手をつくことが可能です。
また、周囲へ自分の存在をアピールできるので車にひかれたりするリスクも減らすことが出来ます。
↓↓軽量ヘッドライト↓↓
↓↓豪雨の中ではIPX6では危険が伴います。IPX8のより安全なのはこちら↓↓
取り外せるのであらゆるシチュエーションで実用的です。
また避難所でも停電を起こしている可能性ももちろんあります。
トイレに行くときなど、ライトが無いと思ったように行動出来ない可能性があるので、ヘッドライトは必須と言えるでしょう。
レインコートと傘
傘と書きましたが、風の強い日に傘をさすのは非常に危険なのでやめた方がいいです。
ではなぜ傘なのか?
冠水した道路を歩くのはマンホールの蓋が開いていたり、漂流物が多数潜んでいたりして危険だと聞いています。(体験したことはないので、、、)
傘は「杖」として使えます。別に杖を持っている人は杖でも良いです。一歩先の安全を確認できるものがあると、ケガのリスクは減るでしょう。
基本はレインコートです。濡れると体を冷やすことになり、結果、風邪につながってしまう可能性もあります。
雨対策はしっかりと考えておきましょう。
大雨の日にレインコートは安心感違いますよ!!
グローブ
冠水している場所を歩く場合、多くは水の流れがあります。
咄嗟に手をつくことも考えられるため、手をケガするリスクが付いてきます。
また濡れた素手ではグリップ力が低下するため、ツルッと手が滑るかもしれません。
理想は切創(切り傷)防止の防刃手袋が望ましいですが、園芸用などでも構わないので手を保護できて、且つグリップ力が高いものを身に着けるとあらゆる行動がスムーズに出来るかもしれません。
ヘッドライトが取れたから付け直そうとしたら、ツルッ、ポチャン、どこ行った!?
なんてことがあるかもしれませんね。
運動靴 or 長靴
防災をかじっている人なら「運動靴!」と答えると思いますが、個人的にはそれが正解かは疑問符です。
確かに長靴の中に水が入ると重たくなり、動く際に脱げてしまう可能性が高いです。それに対して運動靴は紐を強く縛ることで脱げにくく、動きやすいと言えます。
ただし運動靴は足首をケガするリスクが付いてきます。
この議論についてはいずれ自分で実証してみたいと思うので、僕はここでは結論を出しません。
いずれにせよ大事なのはそうなる前に避難する、これを意識しておきたいですね。
子供の長靴は大人に対して短いので必ず水没します。なので脱げない運動靴一択でいいと思います。
脱げて流される長靴が目に浮かびますね、、、
渓流釣りをする方はウェーダーなんかあれば盤石じゃないですかね?(笑)
避難指示が出た後の移動は危険が伴うことが前提です。
早めの行動を心がけて下さい。
自分の中の避難所に行くハードルを下げることも大事なことかもしれませんね。
防災バッグに何を入れる?
想像してください、あなたは近所の安全な体育館に無事着いたとします。
あなたの体はどうなっていますか??
大雨です、恐らく体は水、汗でびしょびしょです。
運動靴を履いているのなら、足もびしょびしょ、靴も当然濡れています。
着いたら体を拭いて着替えたいですよね?
1.タオル、予備の着替え、靴下、スリッパ、アルミシート
当然ですが、これらが防災バッグの中で濡れてしまっていたらせっかく着替えを用意していたのに意味を成しません。
必ずジップロックなどで防水対策をして、中のタオル、着替えを濡らさないようにしましょう。
体温の維持は命に直接関わります。
必ず体を拭いて、体調を崩さないようにキチンとメンテナンスしましょう。
また、家ではありませんので空調が効いている保証もありません。
アルミシートも忍ばせておけば簡易的に暖を取ることが出来ます。特に荷物にはならないので、必ずバッグに入れておきましょう。
2.水分
汗をかけば喉も渇きます。
台風や水害という物は地震と違って事前に予測することができます。
例えば、普段ペットボトルを防災バッグに入れているかと思いますが、今回の場合はあらかじめお湯を水筒に入れて準備しておくことも可能です。
その水筒のお湯を使うことで初日は温かいご飯を作って食べることもできます。
なんなら自宅でおにぎりにしておけばパッと防災バッグに入れて避難もできるかもしれません。
そうすれば一泊分の食事は確保することは容易ですよね?
水(ペットボトル)は水であらかじめ入れておき、こういった事前に察知できる時には追加で持ち出せば良いのです。
水の分量は最低でも、一人当たり1日 500ml1本以上。
一人2本ぐらいは準備しておきましょう。
3.食事
食事については一泊程度であれば、極端なことを言えば無くてもよいです。
とはいえ、やはり空腹はイヤです。
一泊であれば食事については特にアドバイスはありません。
重要なことを挙げるとすれば、水を使うアルファ化米と、持参した水の量を見誤らないことです。
優先度は 「食料」<<<「水」 です。
アルファ化米でも、カロリーメイトなどの携行食でもお菓子でも構いません。
お腹を満たすもの、幸福感を満たすものを持参しましょう。
なおアルファ米のほとんどは中にスプーンが付属しています。
よって紙皿とか割り箸、サランラップなどは必要ありません。
4.衛生管理用品
女性であれば生理用品も必須アイテムでしょう。
その他、除菌ウエットシート、歯ブラシ、スキンケア用品(化粧落とし)、ドライシャンプーなどでしょうか?
あくまで「一泊」、どこまで許容できるかは個人によりますよね。
歯磨きだって、歯を磨かずに寝落ちしちゃったときと結局は一緒です。
ドライシャンプーも一泊ぐらいなら我慢もできますが、荷物に余裕があるのなら入れておいても良いでしょう。
体は拭いて濡れてしまったタオルで拭いても良いですし、ボディーシートを持参しても良いでしょう。
歯ブラシでなくても100均で売っている歯磨きシートでも代用可能です、むしろ一泊ぐらいであればその方が荷物が少なくて済みそうですね!
個人的には歯磨きシートはあまり好きじゃありません。(細かいところまでキレイに出来ないので)
5.携帯トイレ、トイレットペーパー(おしりふき)
食べる物を食べれば、飲むものを飲めば、出る物も出ます。
状況にもよりますが、水害は地震と比べればトイレの直接的な破損のリスクは少ないように思えます。
しかし冠水などによりトイレが溢れる、停電によりポンプが停止したりなど、普段のトイレが使えない可能性は十分にあり得ます。
そういった時の為にも自前でトイレは持参すべきです。
台風のような環境の中、外で小、大、出来ますか??
↓↓僕がオススメする携帯トイレ↓↓
この商品は個包装になっているため、必要分だけ持ち出しがしやすいです。
100均の携帯トイレ(小のみ)と併せて持参することで安心して排泄できます。
少ないと我慢を強いられるので、多めに持参しておきましょう。
トイレの使用回数は一人当たり1日5回程度だと言われていますが、寒かったりすると排泄頻度があがります。
我慢は体に毒なので、少し多めに持参することで安心して排泄することができます。
併せて赤ちゃん用のおしりふきなどがあると、手や体も拭けて、おしりも清潔に保つことができます。
オススメです!!
6.救急セット
ひょっとすると移動するときに足をケガしているかもしれません。
道路に冠水している水は、言わば汚水です。
ケガを放置すると悪化、発熱までつながる可能性もあります。
消毒液や絆創膏、虫に刺された時用に薬を持参した方が良いでしょう。
また我が子もそうですが、肌が弱い方は塗り薬などもあると心強いかもしれません。
7.寝具(寝袋、マット、アイマスク、耳栓)
ここで大事になってくるのが、本人が神経質かどうかです。(笑)
僕はどちらかというと神経質で、ガサゴソ音とかが気になる人です、、、
寝袋もマットも正直、大荷物です。
所詮は一泊、あまり眠れなくても次の日には晴れて家に帰れるのなら、、、
もしダンボール一枚支給されたとして、あなたは眠ることが出来るでしょうか?
もし出来ないようであれば、エアーマット、もしくはキャンプマットどちらかは持参しておくと良いでしょう。
(ただ暴風の中でキャンプマットを運搬するのも困難だとは思いますが、、、)
一番軽量で現実的なのはエアーマットだと思います。
マットにも色んな種類があり、折り畳んで運搬するキャンプマット、膨らませて使うエアーマット、弁を開けば自動で膨らむインフレータブルマットがあります。
軽さで言えば、キャンプマット≒エアーマット<インフレータブルマットです。
防災バッグの中に入れるならエアーマット一択でしょうか。
(寝心地ならインフレータブルマットかな??数倍重いけど、、、)
安いエアーマットは沢山ありますが、やはり徒歩移動となると「軽さ」が優先になります。
↓↓軽量エアーマット↓↓
↓↓僕が持っているやつ(500g以下)↓↓
季節によりますが、夏場であれば寝袋は無くても屋内であれば何とかしのげる可能性はあります。
寝袋があるに越したことはありませんが、やっぱり大荷物です。着替えとアルミシートで対処することが出来そうです。
また、避難所は常に電気が付いている可能性が高い為、明るいと寝れないといった方はアイマスクをが有ると良いでしょう。タオルなどを顔にかけても代用できますね。
併せて準備したいのが耳栓です。周囲の会話や足音、ドアの開閉音、先に寝た人のいびき、アルミシートのカサカサ音、神経質には気になるものが多いです!
耳栓を持参することできっと快眠にもつながるでしょう。
8.モバイルバッテリー
モバイルバッテリーも欲しいところ、ただし一泊である以上そこまで大きい容量は必要ありません。
多くの場合、5000mA程度があればスマホ一台満充電までもっていけます。
↓↓日常使いからモバイルバッテリーに↓↓
併せてテーブルタップもあれば避難者間でケンカにならないですね。
娯楽
子供が一緒にいると「暇!」と騒ぎ立てられます。
親としてはこれ自体がストレスです、、、
子供と出来るトランプなどのカードゲーム、自由帳などを防災バッグに入れておけば子供が勝手に遊んでくれます。
被災時にも楽しくすることは心のケアにもつながります。
娯楽もないがしろにせず、しっかりと準備しておきましょう。
(盛り上がり過ぎないように、、、)
まとめ
どうでしょうか?
寝てしまえば気付けば朝です。一泊出来てしまいました。
大規模な震災と比べ、ラジオもそこまで必要ありませんよね?スマホが繋がらなくなる可能性も低いでしょう。
一泊一泊としつこくいってきましたが、あくまでこれはスタートラインです。
ここから二泊、三泊 ~ 〇泊となるにつれて、装備がガラッと変わってきます。
大事なことは自分の被害想定をどこまで現実的なラインに持ってこれるかです。
ちなみに我が家は水害には無縁の立地です。
我が家が避難所にお世話になる時は、もう家に帰れない(住めなくなる)時です。
ですので、そう考えると一般的な防災バッグと異なった中身に必然と固まってきます。
防災バッグの中身は各家庭によって全く異なります。
皆さんも「我が家用」の防災バッグの構築をお願いします!!
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